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100玉そろばんの使い方がわかる入門ガイド|今日から遊んで学べる操作と練習例

最初に100玉そろばんを手に取ると、色とりどりの玉が並んだ見た目だけで楽しい気持ちになります。どこから始めればいいか迷う方のために、必要な道具の準備から基本操作、年齢別の遊び方、足し算引き算の進め方、長く使うための手入れまで、すぐに活用できる内容をわかりやすくまとめました。読み進めることで、毎日の遊びや学びに取り入れやすくなります。

目次

今日からすぐ使える 100玉そろばんの使い方

始める前に揃えるもの

まず用意するのは100玉そろばん本体だけでなく、安全で使いやすい環境です。床やテーブルは平らにし、転がった玉を拾いやすいように周りを片付けましょう。小さなお子さんが使う場合は、誤飲防止のため玉の大きさを確認してください。

次に、書き込み用のノートや鉛筆を一緒に用意すると説明や記録がしやすくなります。カードやシールを用意すると、数や色の課題を作るのに便利です。必要に応じてタイマーを用意すると、時間を区切った練習がしやすくなります。

最後に、保護者や指導者が一緒に座って見守れるスペースを確保しておくと安心です。声かけや簡単な誉め言葉で、子どもが続けたくなる雰囲気を作ることが大切です。

基本の並べ方とリセット方法

100玉そろばんは縦横に並ぶ玉の位置が数を表します。まずはすべての玉をそろばんの端に寄せて、リセットの状態を作ることを覚えましょう。右側に寄せる、上に寄せるなど、決まった方向に戻すと次の練習がスムーズになります。

リセットの練習は短時間で繰り返すのが効果的です。全ての玉を一気に戻すのではなく、列ごとに戻す方法を教えると子どもも覚えやすくなります。戻したときに「ゼロになったね」と声をかけると理解が深まります。

また、練習中に配置が崩れたら一度止めて一緒に直す習慣をつけましょう。正しいリセット方法を身につけることで、次の操作が効率よく行えます。

まず覚える三つの操作

最初に覚えるのは「玉を寄せる」「玉を戻す」「玉を数える」の三つです。玉を寄せる動作は指先の使い方を学ぶ練習になり、戻す動作でリズムを作れます。数える動作は目で見て指で確認する学習につながります。

練習は一つずつ短い時間で区切って行うと集中しやすいです。まずは一列だけを使って数えてみる、次に二列を使ってみると段階的に難易度を上げられます。各操作の後には褒め言葉を添えて、成功体験を積ませることを心がけてください。

小さな子どもは指先の力が弱いことがあるので、無理に力を入れさせず自然に動かせるよう声をかけると続けやすくなります。

初日からできる短い練習例

初日は15分程度の短い練習を3セットほど行うと負担が少なく続けやすいです。まずはリセットを確認した後、1列の玉を1つずつ数えていく練習をします。数えるときは声に出して一緒に数えると理解が早まります。

次に色分けされた玉を使って「赤を3つ」「青を2つ」といった指示を出す遊びを入れると興味が続きます。最後に全部戻すリセット練習をして終わりにしましょう。時間を区切ることで集中が途切れにくくなります。

終わったら今日できたことを短く伝えて、次回の目標を一つだけ決めておくと継続につながります。

つまずきやすい箇所と直し方

玉がうまく寄せられない、数を途中で忘れるといったつまずきがよく見られます。指先の動きが未熟な場合は、親の手を軽く添えて動かし方を示すと改善します。動きを真似することで理解が進みます。

数を途中で忘れる場合は、声に出して数える習慣をつけ、目で確認しやすいように玉を色分けするのも有効です。練習の途中で集中が切れるときは一旦休憩を入れて短時間に分けて行うと戻りやすくなります。

また、難しいと感じたらレベルを下げて簡単な課題に戻し、小さな成功体験を積ませることが大切です。

100玉そろばんとはどんな道具か

玉の配置と色分けの見方

100玉そろばんは10列×10行で構成され、玉は行や列ごとに色が分かれていることが多いです。色分けは視覚的な区別を助け、数のまとまりを認識させやすくします。たとえば、5つごとに色が変わるタイプだと、まとまりを把握しやすくなります。

列ごとに意味を持たせると、数を表す仕組みが分かりやすくなります。右端を1の位に見立てて左に移るごとに位が上がるイメージで配置を示すとよいでしょう。色があることで、親子で課題を出すときにも説明がしやすくなります。

安全面では、色がはげにくく、塗装に有害物質が含まれていないかを確認してください。視覚的な学習を助ける道具として、シンプルで見やすい色分けが使いやすいです。

数を表す仕組みの基本

基本は「玉の数=示したい数」の対応です。1列に1〜10のまとまりがあり、複数列を使うと二桁以上の数も表現できます。例えば右から3列使えば百の位、十の位、一の位のイメージを持たせやすくなります。

玉を動かすことで「増える」「減る」が直感的に理解できます。視覚と指先で操作するため、抽象的な数の概念が体感として身につきやすくなります。ただ動かすだけでなく、実際の数のやり取りを声に出して確認すると定着が早まります。

繰り上がりや繰り下がりも、玉の集まりで視覚的に見せられるため、数字だけの説明より理解が進みます。

視覚で数を学べる理由

色や位置で数を捉えることで、子どもは直感的に量の違いを理解できます。目で見て触って操作する体験を繰り返すと、数の大小やまとまりが自然に分かるようになります。視覚情報は記憶に残りやすいため、学習効果が期待できます。

さらに、色分けされた玉を使うとグループごとの数え方がわかりやすくなり、まとまり単位での理解が深まります。手と目を同時に使うことで脳の複数領域が刺激され、学習の定着につながります。

遊びの延長で取り組める道具なので、学習への抵抗感が少なく続けられる点もメリットです。

学習に向く年齢と期待できる効果

100玉そろばんは0歳から触って遊べますが、本格的に数を学び始めるのは1歳以降が目安です。年齢に応じた使い方で、手先の器用さや数感覚、集中力の向上が期待できます。幼児期に視覚と触覚を使った学習で土台を作ると、小学校での算数理解に役立ちます。

年齢に応じた課題を少しずつ増やすことで、無理なくレベルアップできます。遊びながら学ぶことで学習習慣が身につきやすく、親子のコミュニケーションの時間にもなります。

年齢別に進める遊びと学び方

0歳から1歳の触って遊ぶ方法

この時期は手触りや色に興味を示すことが目的です。指で玉を押したり、転がしたりするだけで感覚が育ちます。保護者は近くで見守りながら安全に遊べる環境を整えてください。

短時間を何度かに分けて遊ぶことで、集中力は自然に育っていきます。玉を握る、押すといった簡単な動作を促し、声かけで興味を伸ばしましょう。色が鮮やかな部分を指差して名前を言うだけでも言語刺激になります。

安全確認を最優先に、素材や塗装のチェックをしてから遊ばせてください。

1歳から2歳の一つずつ数える練習

1歳を過ぎると一緒に数を数える練習が始められます。1つずつ玉を動かして声に出して数えることで、数と動作の対応が分かるようになります。短い回数から始め、成功体験を重ねることが大切です。

親がそばで一緒に数えてリズムをつけると、子どもも真似して覚えやすくなります。色でグループ分けして「赤を3つ」といった簡単な指示を出すと遊び感覚で続けられます。

失敗してもすぐに直さず、次の機会に再チャレンジする姿勢で取り組むと良いでしょう。

2歳から3歳のまとまりで数える練習

まとまりで数える練習は10を一つのグループと認識させることから始めます。色や区切りを利用して、小さなまとまりごとに数えると負担が少なく理解しやすいです。例えば5ずつ、10ずつといったまとまりの練習を取り入れてください。

歌やリズムに合わせて数を数えると、楽しみながらまとまりの感覚がつかめます。視覚的にまとまりを示し、実際に指で操作することで数の基礎が固まります。

段階的に列を増やしていき、二桁の数にも触れていきましょう。

3歳から4歳の合わせて10を作る練習

10を作る練習では「いくつ足すと10になるか」を体感させます。例えば赤を6個置いて「あといくつで10?」と問いかけ、残りの玉を動かして確認させます。こうした操作で部分と全体の関係が理解しやすくなります。

ゲーム形式で競争したり、カードで問題を出したりすると意欲が高まります。繰り返し練習することで、暗算の基礎となる数の分解が身につきます。

無理にスピードを求めず、正確さを重視して進めることが大切です。

4歳以上で足し算引き算に移る目安

4歳を過ぎたら簡単な足し算・引き算に移行できます。そろばんで実際に玉を動かしながら操作することで、計算の意味が見える形で理解できます。まずは一桁同士の計算から始め、慣れてきたら二桁にも挑戦していきます。

繰り上がり・繰り下がりは視覚的に示すと理解しやすく、そろばんはその練習に向いています。学習の進み具合は個人差があるため、本人の興味とペースに合わせて進めてください。

そろばんを使った足し算と引き算のやり方

足し算の基本的な進め方

足し算はまずリセットした状態から始めます。右端の列を使って少ない数どうしの足し算から行い、実際に玉を動かして合計を作ります。声に出して数えながら動かすと理解が深まります。

慣れてきたら複数列を使って十の位や百の位を表現し、桁ごとに足していく方法に移ります。桁をまたぐ場合は、上の位に繰り上げる動作を視覚的に示すと分かりやすくなります。

成功体験を重ねることで、計算の流れが自然に身についていきます。

繰り上がりがある足し算の方法

繰り上がりでは、ある桁の合計が10以上になったらその桁を0に戻し、次の上の位に1を加えます。そろばんでは玉のまとまりを使って、目で見て繰り上がりを示せるため、概念の理解が進みます。

実際には、下位の桁で10を作ったらその列をリセットして上位の列に玉を1つ寄せる操作を見せます。子どもにその流れを真似させることで手順を覚えさせましょう。

繰り上がりの練習は繰り返し行うことで慣れていきます。焦らず一つずつ確認しながら進めてください。

引き算の基本的な進め方

引き算は目標の数から玉を取り除いていくイメージで教えます。リセットから始めて、まずは小さな数の引き算を実際に玉を動かして示しましょう。声に出して「残りはいくつ?」と確認する習慣をつけると理解が深まります。

複数桁の引き算では、上位から順に引いていき、必要に応じて借りる操作を取り入れます。視覚的に見えるので、借りる回数や位置を示しやすいのが利点です。

簡単な問題を繰り返すことで操作の流れに慣れていきます。

繰り下がりがある引き算の方法

繰り下がり(借りる操作)は、下の桁の数が足りないときに上の位から1を借りて補う操作です。そろばんでは上位の玉を1つ減らし、下位に10を足す操作を見せることで理解を促します。

実際に手を動かして見せると子どもは視覚的に理解しやすくなります。最初は大人がゆっくり操作して見せ、次に子どもに同じ手順をやらせてみましょう。

練習は段階的に行い、操作の流れを身につけることを重視してください。

苦手な計算への補助練習

苦手意識が出るときは、問題をさらに小さく分けて取り組みましょう。色分けやカードを使って視覚的に支援すると理解が進みやすくなります。例えば分解して考える練習や、同じ問題を繰り返す短時間の練習を取り入れてください。

また、成功体験を意図的に増やすために簡単な問題を多めに用意し、段階的に難易度を上げる方法が有効です。声かけや達成を褒めることで意欲を保ちながら進められます。

遊びや教材で楽しく続ける工夫

カードやワークで覚える遊び

カードやワークシートを使うと、そろばんでの操作と書く学習を組み合わせられます。問題カードを作って順番に解く形式にすると遊び感覚が持続します。点数やシールを使って達成感を出すと意欲が高まります。

短時間で終わる課題を多く用意し、成功体験を積ませる工夫をしてください。親子で役割を分けて出題者と解答者を交代する形式も楽しめます。

色分けを使った視覚トレーニング

色分けは数のまとまりやパターンを認識するのに役立ちます。異なる色でグループを作り、色ごとに指示して並べる遊びを取り入れてください。視覚的な区切りがあると数をまとめる感覚がつきやすくなります。

色を使った問題は直感的で取り組みやすいため、飽きずに繰り返し練習できます。

時間を区切った短いレッスン例

短時間のレッスンを複数回に分けると集中力が続きます。5〜10分の練習を朝と夕方に分けるなど、日常のスケジュールに組み込みやすくしましょう。タイマーを使って遊び感覚で取り組むと効果的です。

各回で目標を一つだけ設けると負担が少なく、達成しやすくなります。

親子でできるゲーム形式の練習

親が問題を出し、子どもがそろばんで答えるゲームを取り入れると盛り上がります。勝敗ではなく挑戦の回数や正解した数を数える形式にすればプレッシャーが小さくなります。カードやサイコロを組み合わせるとバリエーションが広がります。

一緒に取り組むことで学習時間が楽しいものになります。

無料動画やアプリの活用方法

無料の動画やアプリを補助に使うと、視覚的な説明や手順の確認がしやすくなります。動画は操作のスピードや手つきが見られるので、親子で一緒に見て動きを真似するのに向いています。

ただし画面時間が長くなりすぎないようにし、実物のそろばんでの練習を中心にすることを心がけてください。

買い方と長く使うための手入れ方法

素材と安全性で選ぶポイント

購入時は安全な素材で作られているかを確認しましょう。塗装がはげにくく、角が丸く処理されているものが安心です。小さなお子さん向けには誤飲リスクの低い大きめの玉を選んでください。

耐久性のあるフレームであれば長く使えます。レビューや販売元の情報を参考に、安全基準を満たしているか確認しましょう。

玉の大きさや色の見やすさの確認

玉の大きさは手の大きさに合わせて選ぶと操作しやすくなります。色はコントラストがはっきりしているものが視認性に優れ、数のまとまりが分かりやすくなります。実際に手に取って確かめることができればより安心です。

店頭で試せない場合は返品ポリシーを確認してから購入することをおすすめします。

目盛りや作りの丈夫さを確認する

玉を通す棒やフレームの作りがしっかりしているかをチェックしてください。目盛りや区切りがはっきりしていると指示が出しやすく、練習が進めやすくなります。緩みやすい部品がないかも確認しましょう。

長く使うには作りの丈夫さが重要なので、信頼できるメーカーやレビューを参考に選んでください。

しまい方と簡単なメンテナンス

使わないときは直射日光や高温多湿を避けて保管してください。定期的にほこりを払うだけで十分手入れになります。木製のものは乾燥によるひび割れを防ぐために湿度管理に注意しましょう。

破損が見つかった場合は無理に使わず修理するか交換することをおすすめします。

まずはこの三つを押さえて始めよう

最初に覚えることは、リセットの仕方、玉を一つずつ数える動作、そして色やまとまりで数を捉えることです。この三つが身につくと、日々の練習がぐっと進めやすくなります。

短い時間で繰り返し行い、成功体験を積ませることで自然と操作が身についていきます。楽しみながら続けることを大切にしてください。

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この記事を書いた人

はじめて見る道具に目を輝かせる子どもたち。その成長のタイミングに合う玩具や学びって、意外と探すのがむずかしいもの。自分らしい子育てを大切にしたい方の、ヒントになればうれしいです。

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